ショック


1年とちょっとだけだった。ここの前を通らなかったのは。
ここは昔から長くやっている酒屋さんだった。
今でもあると疑わなかった。
信じられなかった。
「なんで…そんな…」
絶句の叫びを透明にあげたくなった。
そんな私の様子を、中の店員は怪訝な顔をして見ていた。