治療構造


精神療法や心理カウンセリングには、一つの絶対条件と言ってもよい前提がある。
治療構造。治療を行う場所・時間を、治療を行う場に限定するという原則である。
(治療対象の病態によってはこれにとらわれないものもあるが、それは専門的すぎるので略)
これは、絶対条件であると改めて書く。
これを設定する事で、治療者とクライエント(患者)の生活を共に守るためである。
心理カウンセリングも全く同様である。
これから外れる行動をクライエント(患者)がする事を、行動化(アクティング・アウト)という。
これを頻繁に行うのが境界例(俗に言うボーダー)の病態の方々で、治療者を引っかき回そうとする(というより、そうせざるを得ない苦しい病態なのだが…)。それによる考察と治療者側へのいさめが啓蒙されている。
逆に、治療者の側がそれに回る本末転倒なケースもあるのだが、それはそれで。


以上が、精神療法・カウンセリングを行う者と受ける者の役割の場合である。
では、そういう立場の役割ではなかったら?
ひとひとりが語るには、経験と知見と教養が少なすぎるので、遠慮する事にする・・・