突然「明日は我が身」になった地域

私が住む地域に関わりがある場所がある。
京王井の頭線の浜田山駅から高井戸駅の間にある、大きなグラウンド。
「三井高井戸運動場」
http://map.yahoo.co.jp/pl?nl=35.40.36.949&el=139.37.38.289&la=1&fi=1&sc=2
周囲のグラウンドも含めて、震災時の「広域災害避難所」に指定されていて、その面積もトータルしたら大変広かった。
「広かった」というのは、それはもう過去の話で、近年は新日鉄グラウンドが「マンション」になって、その面積が減ってしまった。
日本興銀のグラウンドは樹木を植えられた公園に変えられて、とりあえずは「災害避難所」の役割は果たす事ができる。
問題が勃発したのは、もっとも広大な「三井高井戸運動場」が、これまた宅地開発されてしまうという話をいきなり聞かされてしまったからだ。
阪神淡路大震災中越地震ではっきりした事だけど、震災時になると、避難所に指定されている小中学校は大変過酷な状況に置かれてしまって、外部からの援助を待つだけしかできなくなってしまう。
加えて負傷者・病人の救護と救援物資の救援要請・搬入された場合の場所の確保が重要になってくる。
特にこの地域では「三井高井戸運動場(三井高井戸グラウンド)」はこの点で特筆すべき広大な面積を持っているのと、隣に避難所に指定されている中学校もある為、中学校が果たす「広域避難所機能」以外にも、現実的に大変重要な初期救援活動時の活動拠点として陸上自衛隊員を送り込める航空・陸上自衛隊の大型ヘリコプターが何機も離着陸でき、陸上自衛隊も長期にわたって救援活動展開する為に駐留できるスペースもある。
近隣地域への救援活動の拠点、もしくは都心被災地域への救援中継点にもなり得る、過去の阪神淡路大震災=阪神大震災(沿岸被災地)や中越地震(内陸型被災地)の教訓から見たら、大変重要度の高い場所になり得るグラウンドだ。

そこを宅地開発するという。いつ東京に直下型大地震が来るかもしれない、東海地震がいつくるかもしれないと警戒しているこの時期に。
もし、本当に工事が行われてしまったら、それを許可した都の防災・災害救援の政策が「無能」と「企業利益優先」として、事が起こった時に私は「それみたことか」と避難所で堪え忍ぶしかない。