そこは死の臭いがある場所

(初めにお断り:CS放映のavex版「エリア88」 は忘れて下さい)
エリア88 (1) (MFコミックス―フラッパーシリーズ)
私は、「戦場」には行った事がない。
しかし、似た臭いがする場所にはいた事がある。
また、(後に分かった事だが)「戦場」に行く事になった人の指揮下で動いた事もあった。
(「ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争地域」である)
そして、その場所と「平和を享受している人々」の意識ギャップを、あれから難度となく嫌というほど今でも思い知らされている。
そういう点で、この漫画の主人公に共感するところはあるかもしれない・・・


個人的にこの漫画の作者(新谷かおる)の作品はいくつも好きなのだけど、この作品は別格で重く、悲劇と狂気という言葉がよく似合う。

夜桜の下で

alphalook2005-04-09

最近は睡眠リズムが滅茶苦茶になっていたので、結構強い手持ちの睡眠導入剤を飲んでも、珍しく効き目が無かった。
その為か深夜に浅い眠りから覚めたので、久しぶりの気持ちの整理をしてから、一人で花見をする事にした。
果たして、去年は花見をしたのだろうか?そんな記憶もないままに、コンビニで夜食と缶ビール2つを買って、近くの公園に向かった。


さすがに深夜(早朝?)、二人の散歩のオジサン(でも、まだ暗いのに歩いているだけでもさすがは都会・・・)が通るだけで、静かに街頭が照らす夜桜の下、iPod miniの音楽を聴きながらビールを飲んでもの思いにふける。


思えば、こうして一人で花見するのは初めてかもしれない。
皮肉があるとすれば、ずっと昔、ここが公園になる前に立っていたアパートがあって、「住みたいなぁ」と思っていたその場所で、こうしている事だろうか・・・
きっと、聴いていた音楽がなければ、静かな空間だった。
でも、気分はこの音楽を求めていたので、それで良いと思った。
「MONSTER」オリジナルサウンドトラック MONSTER オリジナルサウンドトラック2


きっと、今年の花見はこれで終わり。
約10年前に逝ってしまわれたKさんお勧めの外堀通りの桜吹雪の中をバイクで走る事もなければ、外堀のお花見OFF会に参加する事もない。
青山墓地の桜並木をトコトコ走る事もない。
1年に一度でも、少しでも心が満たされる花見ができれば。
上っ面の付き合いで集まる花見より、一人では淋しいけど、違う質の感覚で、心は少しでも満たされる。

中国絡みのネーミングはおもしろい?

先ほど、こんなWeb記事を「見ました(文字と画像だけ…)」。
中国製デジカメ「愛国者V815」を使ってみた
愛国者」って、なんとも凄いネーミング・・・
数年前にはこんなものもネットに登場して、「なんだかなー」という密かなブームを巻き起こしていましたっけ・・・

先行者その1その2(オリジナルサイト)

都会でしょう?ここ?

alphalook2005-04-06

早朝の簡単な用足し。
いつもの近所の道を歩いていると、何かの鳥の囀りが聞こえた。
「うーん、なんだろ?」
もう野鳥識別のポイントさえ忘れつつあるこの頭、小鳥の囀りさえも覚えているはずはなかった。
とりあえずはその場にたたずんで、ゆっくり、声から小鳥の気配を探ってみると、
「あ、アオジ・・・」(ギャグじゃありません(苦笑))
さすがにホオジロの類の識別はすぐできたのだけど、「ホントにアオジ?」
第一、アオジは冬鳥(本当は漂鳥です)で、囀りなんて現役の時は一度も聴いた事がない。
しかも山で地鳴き(囀りでない鳴き方)ばかり聴いて、姿を見るのも一苦労だったのに。
それが、街中で、目視でしかも囀ってる。
飛び立つまでおそらく数秒。でも、今思いだしてももっと長い気がする。


更に今度は、ヒヨドリ程度の大きさで、初めて聴く声で鳴く鳥も発見・・・
今までの知識をフル動員しても、識別できない。第一、あんな鳴き声は反則だ!(自爆)
飛び方もヒヨドリと違うし・・・わからない。


もう4月。桜も咲いた。春が来ました。
冬も良いけど、春も好き。孤独に耐えながら、こうして一年をまた過ごしていければ、それも一つの幸せなのかもしれない。

新宿今昔

alphalook2005-04-05

私は育ち柄、新宿の高層ビル群に自然に目が向いてしまう。
今は「損保ジャパンビル」になった、独特の形の「安田海上火災ビル」の建築の進み具合も眺めていた事があった。
それにしても、今の新宿には以前の倍の高層ビルがあちこちに「タケノコ」の様に生えている。
例の「新宿のバベルの塔(やっぱり時計が片方しかないからBigBenは無理ですね)」や都庁など、デザインに凝ったものも見られるようになった。
あの「太陽にほえろ!」の走り続けるロケ現場はどこだったんだろう・・・なんていう面影もないみたい。


その新宿高層ビル群の夜の赤灯を見ると、子どもの頃の懐かしさが、ちょっと顔を出してくる。
その機能とは別の、景観としての高層ビル群。
少なくとも私には、「モノリス」みたいな黒いビルや、三角塔みたいなビルなど、70年代に建てられた高層ビル群には、すでに情が移っているのかもしれない。特に、夜景には・・・

都の中枢でもある街


駅から降りると、柱にはアナウンス用のスピーカーが鳴り響いている。
ホームでは、いろんな人々が、ベビーカーを押しながら、ビジネスバッグを持ちながら、老体を支えるための杖を突きながら、歩いていく。
まさに「数世代のスクランブル交差点」。


いつも私が「新宿のバベルの塔」と密かに呼んでいるNTTのタワー。
アナログ時計で常に時を刻んでいるので、「日本のビックベン」と感じ直してもいいかな?
・Big Ben - Webcam in London(現地のWebカメラです)
 http://www.camvista.com/england/london/bigben.php3


新宿駅南口は、いつも人混みが激しくて、せわしい。
しかも駅や道路(国道20号線甲州街道)の陸橋の拡張工事が本格的に始まり、私はもう、その中には混じりたくない気分。


この道を昔はよく車で通過したもの。
いつもいつも混雑していて、気が抜けなかった。
そのくせ、懐かしがる。
そんな私に苦笑する。
人混みよりも、交通混雑を選ぶのかい?っていうのもあるかな?


人々は、ここから日本全国を見下ろす。
「首都はここだぞ」と都庁が暗黙に言い放つ。
でも、それは「砂上に楼閣を築く」「空中楼閣」とか、傲りではないかなと、地方での生活で想う。
・日本・中国・英国・韓国ことわざ集
 http://souhachi.nce.buttobi.net/
・ことわざ辞典
 http://www4.airnet.ne.jp/swata/swkoto.html
・話芸“きまり文句”辞典
 http://wageiidiom.cocolog-nifty.com/
・ことわざ一覧
 http://www.geocities.jp/tomomi965/kotowaza01/index.html


人工都市のど真ん中で、いつしか、息苦しさに蝕まれているような気がします…